横濱エトランゼ/大崎梢【横浜好きが読んだら歴史散歩したくなる】
「波止場にて」を読んで、横浜の歴史にまつわる作品がもっと読みたくなった。
土地勘があると面白さ倍増しちゃう作品ってあるよな~。
色んな所で暮らしてきてよかった♪
「横濱エトランゼ」は、横浜を紹介するフリーペーパーの編集部が舞台。
このフリーペーパーで取り上げているのは、横浜のキラキラエリア。
みなとみらい線の馬車道から元町中華街。
根岸線の関内から根岸らへん。
主人公は戸塚在住だし、上大岡とか、横須賀中央なんかも登場して、わぁー京急沿線って興奮したんだけど、(京急沿線で育ったので、、、)物語のメインは関内から根岸周辺で展開していく。
あの辺りって、横浜の象徴的な場所。
横浜って言ったら、思い浮かべるのは、異国情緒溢れるあの雰囲気。
でも、この作品を読んでいくと、イメージは持ってたけど、詳しくは知らなかったことに気づかされる。
「横濱エトランゼ」では、高校3年生の主人公が、フリーペーパー編集部でアルバイトしながら、横浜の歴史にまつわるミステリーを解いていく。
横浜は昔、意外にも、、、って話が満載!
山手洋館とか馬車道とか、詳しくは知らない、知らなかったことがもったいない横浜のスポットがたくさん登場する。
歴史や地図など色々調べながら読んでいる中で、最初のページに地図が付いてたら・・・て思ってたら、講談社ノベルスのページに物語にまつわる地図発見!
いちいち調べるのが面倒だけど、確認しないと先に進めない人は、こちらを見るとよさそう。
「横濱エトランゼ」では、主人公が謎解きすることで、横浜で長らく暮らしてきた人たちの胸のつかいをとっていく。
さらに、主人公は、幼なじみであるフリーペーパーの編集長代理に片思い中。
謎解きをしながら横浜で生きてきた先人の思い出に触れて、恋のヒントを得ていく。
色んな人が横浜でたくさんの思い出を作って、今の横浜になったんだ。
人が暮らすことで歴史や文化は作られていくものなのだと改めて思った。
文明開化、関東大震災、横浜大空襲。
作って壊れて、また作ってを繰り返して、今の横浜がある。
今度横浜に行く時には、何となく歩くのではなくて、歴史散歩をしてみたい。
最近、少しでも目を離すと、あらゆるいたずらをしてみせてくれる次女。
次女を見ていると生まれたての人間の好奇心、探求心ってものすごい強いんだな~と感じる。
知りたいと思ったり行動できるパワーって歳を重ねるごとに減っていっちゃう。
0歳児を見習って、なんとなく~じゃなくて、ちゃんと分かろうとしなくては。
寒くなる前に横浜に行こう!
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