平成最後の年末に選んだ平成の始まりの頃を綴った一冊「1985-1991東京バブルの正体」/昼間たかし

2018年、年末にかけて色々ぐちゃくちゃで
読書の優先順位が急降下。
(動画制作勉強し直して子供の動画作りたいブームが来たのもあるけど)

さらに1歳の次女がお熱を出し、眠れない年末に。
はぁ、元気になってよかったー!
ありがとう。

バタバタの中でも、締めくくりになる一冊をと思い、電子書籍で読んだのがこれ。
あの時代の様々な雑誌から、もう一度バブルを読み解いていく一冊。
バブルのファッション、カルチャー、仕事、恋愛などを現代と比較しながらポジティブに評価し、あの時代が何だったのか、今学ぶべきとこれはどんなところなのかを検証している。
※ちなみに、2017年春に出版


平成になってほどなくしてバブルは崩壊。
この30年って、バブルの皺寄せが一気に押し寄せて、バブル=失敗とか悪い時代って考えて反面教師にしながら過ごしてきた日々だったのかも。

今思えば、私が義務教育を受けた時は、まだ、バブルの傷が血を流したままの頃で、どこに向かって生きればと良いか、周りの大人たちも迷いまくってたのかも。

頑張れば豊かになるとも言えず、夢見るより、地道に歩むことが推奨されてきた気がする。


社会人になったころから言われるようになった、コンプライアンス。

バブルの失敗から学んだ部分も確かにあった。

半沢直樹シリーズとか、しんがりとか・・・バブル崩壊後の混乱を描いた作品読むと、襟を正されるし。

バブル入社=使えないみたいな風潮もあったし、やっぱりバブル=”悪”もしくは”変”だった。


一方で、1983年に、東京に出るのに1時間半くらいかかる三浦半島の中途半端な場所で生まれた私には、バブルの恩恵を受けた実感はなく、ぼんやりと楽しそうな時代への憧れはある。


どうして憧れるのか・・・

この作品の中で、納得感があった説は、バブルの頃は、”自己主張が激しい時代だった”というもの。

それに対し、現代は空気を読む時代。

SNSの普及もあり、世の中にどう思われるのかを多くの人が過度に配慮しすぎているところがある。


人の振る舞いや言動を攻撃をしたり、SNS上でキラキラな自分を構築するのではなく、バブルを生き抜いた人たちは、今まさにやっていることをいかに楽しめるかを追求していた。

つまり、今、自分が楽しければそれでよい。

おバカな人が居たら笑い飛ばせばよい。


バブルってルーズだけど、貪欲で寛容だったから、憧れるんだ。


この本を読み終わったあと、テレビの前で紅白のユーミンやサザンのステージを見て、バブルを謳歌した世代の魅力を見せつけられた気がした。

批判されて叩き潰されることを恐れずに欲望のままに生きる。
他人を攻撃して引きずり下ろすより、自分が登って行けばよい。


2019年、今やりたいことを全力で楽もう!

写真は、クリスマスイブイブに行った温泉バイキング。

派手さはないけど、欲望のままに・・・すでに生きているかも?!

Haruna Terazono

”伝えること”を 仕事にしています。

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