「こんやは おつきみ」/作・谷真介 絵・北田卓史【幼少期のあたたかい家庭の空気を感じられる】
ススキとパパについて考えちゃう一冊
「こんやはおつきみ」/作・谷真介 絵・北田卓史
(えほん・こども四季 金の星社)
図書館の、季節の絵本コーナーで借りてきた。
読みながら、もうすぐお月見だよって話したら、『お月様って甘いかな、酸っぱかったらどうする?』
と言う4歳児。
お花見もお月見も、お団子が大切っことね。白玉粉をこねてあんことフルーツをのせて簡単なパフェを作ってみた。
子供の頃ってこうゆうことがすごく楽しかったりするんだよね。
これは簡単でよいひらめきだった!
お月見には、パフェじゃなくてお団子とススキをお供えするもの。
「こんやは おつきみ」でも、お団子とススキがお話の盛り上げ役を買っている。
マキちゃんのお父さんは、タクシーの運転手さん。
頭の中には、大きな町の地図が入っているけど、ススキの生えているところは知らなかった。
(初版は1980年に出てるから、カーナビがない時代!)
そんなお父さんは、お月見の日、偶然にも近くを通りかかった子供たちにススキのある場所を教えてもらい、お菓子屋さんに寄って、はやく家に帰る・・・というお話。
読みながら、3つのことを考えた
①ススキない問題
町のことなら何でもよく知っているお父さんは、ススキのある場所を知らなかったのだけど・・・確かに、最近ススキを見かけない。
この本を読んで、気にしながら歩いているけど見つからない。
(駅前の花屋さんにはあったけど)
私が子供の頃、実家の前にある駐車場にススキがたくさん生えてた。
でも、もうずいぶん前にしっかり舗装されて柵ができて、ススキはなくなって、子供が中に入って遊べるようなゆるい空気も消えた。
この作品は、私が子供の頃にすでに出ていた。
あのころすでに、都会ではススキを見かけなくなっていて、そこから40年近く経って、本当に見なくなったな~。
②子煩悩なパパの見本だ!
マキちゃんのパパは個人タクシーの運転手だから、働き方は自分で決めることができる。
だからお月見の日に、早く帰ろうと思い立って行動できた。
この時代にこうゆうお父さんいたんだ~。
単純に娘に会いたいから、帰ってくる気持ち、素敵!!!
子供を喜ばせるのが自分の喜びで、世界の中心は自分ではなく子供って考えてるパパ。
どんなに忙しくて帰りが遅くなっちゃっても、その気持ちが大切!!!
育休とかも、制度があるから取るんじゃなくて、子供と一緒にいたいから取得するってパパが増えたら、みんなの子育てが楽になる気がする。
③仕事をしているパパが大好き!
優しいタクシーの運転者さんが主人公の作品と言えば小学校の教科書に出ていた「白いぼうし」今でもよく覚えてる!
それから、タクシー運転手になったお父さんが主人公の荻原浩さん「あの日にドライブ」も好きだなぁ。
子供に、自慢のパパママって思ってもらえる仕事ができるって良いな。
マキちゃんのパパも、うちのパパも、娘に仕事をリスペクトしてもらえて、羨ましい。
私も負けずにがんばらなくては。
今はまだ、謎に出かけていくことがあると思われているだけ。。。
がんばろう。
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