夜の谷を行く

英気を養う日曜夕方

読書をしたら頑張れる?!

日曜日に

近所のブックカフェに行くと
たいてい満席なんだけど
昨日は運良くすぐに座れた。

で、ふと日曜日の夕方に、
周りの人は何を読みに
来てるのか気になって、
見渡してみた。

勉強してる学生さんに
旅行雑誌を楽しそうに読むカップル。
そして引き寄せの法則的な実用書
を読んでる若い女子。

週明けから
がんばるために
みんな色んな本から
パワーをもらってるんだなー。

引き寄せの法則、

私も、是非習得したい!!!


集団心理の恐ろしさなのか!?

夜の谷を行く」/桐野夏生

今回私がブックカフェに行って

読みたかったのは、

桐野夏生さんの「夜の谷を行く

先週、アメトークの読書芸人で
取り上げられてて
読みかけだったことに気づいて、
慌てて読むことに。

こんなに続きが気になる作品を
途中で積読してたなんて
何をやってたんだろう・・・

1970年代前半に起きた
連合赤軍事件に
兵士として参加した女性が主人公の作品。
2011年、事件の首謀者とされる
永田洋子が獄中死したのを期に、

服役後、ひっそりと暮らしていた主人公に

過去が忍び寄ってくる。


フィクションだし、

主人公は架空の人物なんだけど

事件自体は実際にあった出来事だし、

登場人物も実在の人物が出てくる。


私は1983年生まれだから
テレビのドキュメンタリー番組とか
ドラマでちょっと見たことある程度で
この事件について

よく知らなかったのだけど

人間ってここまで残虐になれるもの?
って震えながら読むことに。

要するに、因縁付けてリンチして

残忍な方法で殺しちゃったって事件?!

まさに狂気の沙汰だ・・・


事件に関わったことで

自分だけでなく

家族も不幸にしてしまって

息を潜めて生きていくしかなくなって

しまった主人公。

そもそもどうして

過激な思想を持ってしまったのか。。。


今、3歳児と暮らしていると
毎日『なんで?』『どうして?』って
質問されることばっかりで、、、
特にニュースを一緒に見てるときなんて
説明できないことだらけ。

そんな中、子供は大人から
きちんとした回答が得られなくても
自分が知ってる情報を何とか
繋ぎ合わせて消化していっている。
私も子供の頃はそうだった気がする。

幼児は純粋で、
世の中に説明できないことが
あるなんて思ってもいない。
でも、中学生、高校生、大学生と
色んなことが分かるにようになっていくと
『そんなことがあって良いの?』とか
『こんな理不尽なことがあるのか』とか
現実を知っていって、

折り合いをつけるために

諦めたり、戦ったりするようになるんだと思う。

私も、10年、、、20年前は

許せないこととか

受け入れられないことが

今よりもたくさんあったから

多かれ少なかれみんな

きっとそうなんだと思う。


もちろん残虐な行動を肯定するつもりは

一切ないし、

本当のところは分からないけど
夜の谷を行く」を読んでいると
そうした成長過程で

正義感が強くて行動力がある人は、

最初は世の中を良くしたいと思って
活動するようになって
でも、行き詰ってしまって

おかしな方向に進まざるを

得なくなってしまったのかな。

後悔してもしきれない過去と
共に生きる重みを感じつつ、
桐野さんは、そう着地させるのかー
と感激して読了。


もやもやしながら

夜、池井戸潤さん原作の「陸王」のドラマを見て、
夜の谷を行く」の恐ろしさを消し去るかのように
陸王」の原作を読み返してしまった。

あー健全な世界に戻ってこれた!

陸王」に出てくる主人公の息子の

乗り越え方は立派だ~。


話はどんどん飛んでしまうけど、

グランパスはすでに失速してたのか・・・

そして昨日ちょうど3位でプレイオフ進出が決定!

スタジアムには行けそうもないけど

しっかり応援しよう!

Haruna Terazono

”伝えること”を 仕事にしています。

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