沈黙の町で
怖くなるくらいリアルな・・・
「沈黙の町で」/奥田英朗
心配だから保険をかけたり
水をたくさん常備したりは
してるんだけど
リアルには最悪な事態を想像できずに
生きているもので
どこかで自分のところには
やっぱりどこかで
すごい災難が訪れるわけないって
思ってたりする。
でも、備えられないことの方が、
世の中には多いし、
怖い方の奥田英朗さんの
作品を読むと・・・
(コミカルなの奥田作品大好き!)
いつ恐ろしい事態が
自分の身に起こっても
おかしくない!と思わされる。
「無理」
「噂の女」などなど・・・
これでまでも残酷すぎる現実を
突きつけられる奥田さんの作品に
震えたものだけど、
今回は10年後、こんなことが
と思うと、ページをめくるのを
やめたくなるような内容だった。
なんでこんなに生々しく
描けるんだろうっってくらい!!!
「沈黙の町で」の舞台は中学校。
ある日、中学二年生の男子の死体が
校内で発見される。
事件なのか事故なのかは
分からないけど、
いじめがあったことは
間違いがなく、
被害者と同じテニス部に
所属していた
14歳の少年二人が逮捕され
13歳の少年二人は、
少年法によって児童相談所送りに。
教師・警察・検察・新聞記者・
被害者や加害者の親・同級生と
様々な人の視点から
真相に迫っていく。
小さな町の中学校で
いじめが起こったいきさつも
どこにでもありそうだし、
被害者、加害者の親が
自分の子供を擁護しようとする
思いも生々しくて
こんなの読んじゃって
これから子育てどうしたらいいんだ~
っていう衝撃があった。
できなくて、
自分をどう守るべきか手探りで。
集団生活が苦手でも
一人ではいられないから
無理をして疲れてしまう。
中学生の心理は複雑。。。
だったなぁ。
高校生になっちゃえば落ち着いてくる!
青春キラキラ小説もいっぱいあるし、
受験があるから、それまでの
友人関係を清算することもできる。
高校生になるまで、がんばれ中学生!
10年後娘にも伝えねば!
そうそう、読みながら
湊かなえさんの「告白」を思い出した。
中学校が舞台で
眠れなくなるほど苦しさを感じる作品
ツートップだな。
今のところ。
怖さの種類が別物だけど。
自分のことを願う!?
やっぱり子供のことだな。
今年の七夕は
自分の仕事のこととか
お金のこととか(笑)
お願いしようと思ってたけど、
「沈黙の町で」を読んで方針変更!
やっぱり、娘がまっすぐに
育ってくれるようにお願いしよう。
写真は、七夕バージョンに娘が
装飾したブランコ。
元気にすくすく、よろしくお願いします。
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