砂の王国
平凡な日常に感謝
母の日ありがとう
私は、どうやら毎日怒っているらしい。.。。
母の日に三歳の娘がくれた似顔絵。
意図していたかはわからないけど
なんか怒ってる?
そういえば、最近ピリピリしまくって
笑ってないかもと気にしてみたり。。。
どうしても、
『早く~』『なんでよ~』『やめて~』
が口癖に。。。
反省しつつ、一生懸命描いてくれた
娘に感謝。
この絵、目が四つあるようにも見えるけど、
鼻の横の丸はほっぺ。
アンパンマンが好きだから
彼女の描く絵には、必ずほっぺがある。
毎日怒りながらも、
今のまま、平凡に暮らし続けたいと
荻原浩さんの「砂の王国」を読んだからか
強く思った。
ホームレスからの一発逆転は成功するのか?!
「砂の王国」/荻原浩
「砂の王国」の主人公は、ホームレス。
今日を生き抜くために
食べ物や寝床を探すところから
物語ははじまる。
そんな主人公は、実は元証券マンで
怖くなるくらいあっと言う間に
どん底にいっちゃっている。
職を失って家を手放して、
貯金が底をついて、
ついにはほぼ無一文になって
寒さに凍えながら食べ物を漁る。
そんな日々が意外と身近に存在している
ことに気付かされた。
凄くリアル!
でも捨てる神も拾う神もいて、、、
ここからどう這い上がっていくのか、
楽しみにしながら読める。
大手証券会社に勤めていたプライドは
いらないけど、経験は生きる。
ほどなくして主人公は、
ホームレスをしている中で出会った
占い師とイケメンと共に
それぞれの長所を生かして
新たなチャレンジをすることにする。
それは、新興宗教を起こすこと。
なんて発想が斬新なんだ!
途中まで、この新興宗教、大地の会の
サクセスストーリーは痛快。
苦労しつつも主人公の
狙い通りに組織が拡大していく
のを読むのは、気持ちがいい。
でも、主人公って、
ホームレスになる前に
出て行ってしまった奥さんも
言っていたように
自分だけしか信じる事ができない
人なんだよな~。
そもそもホームレスにまで
落ちていくことになった
原因とも言える
この自分の短所に
最後までに気付くことって
できたかな。
プライドが恐ろしく高くて
周りを上からしか見られない人って
悲しいな~と
主人公には感じさせられた。
凄い手腕を持ってるのに
もったいない。
でも自分の力には限界があるから
人を信頼して頼ればいいのに。
あんまり書くと結末が
予想できちゃいそうだから
このくらいにしておこう。
とにかく、続きが気になって
眠れなくなった作品だった。
更なる続きも読みたいような、
これで終わりがいいような、
後味が不思議な感覚。
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