インザプール
今年から”野口みずき杯”になった”お伊勢さんマラソン”を観戦してきた。
年に一度、この大会でハーフを走ることを楽しみにしている夫の応援に。
どんなに暑くても、寒くても、毎日のように隙あらばランニングに出かけようとする夫。
『そんな時間があるなら・・・』と何度怒り狂っていることか・・・なんだけど
奥田英朗さんの「インザプール」を思い出すと、
責めてばかりもいられないと思ったり。
もしかしたら、走ることでストレスと戦っているのかも。
「インザプール」は、トンデモ精神科医、伊良部先生が登場する人気シリーズ。
直木賞受賞作であることはもとより、音楽好きの奥田さんが、装丁をニルヴァーナの
『ネヴァーマインド』のジャケットのイメージにしたことでも知られる作品。
表題作の主人公は、心のもやもやからくる体の不調を、毎日プールで泳ぐことに熱中して、
克服したと思いきや、次第に泳がないと平静を保てなくなってしまう。
伊良部先生の荒療治すぎるめちゃくちゃな治療がこの作品の面白さなのだけど、
ストレス社会の中でここまで極端じゃなくても何かよりどころを見つけないと、
やっていけない人も多いのかもな~とちょっと怖くなる。
夫にも、読んでみてもらった方がよいかも。
ランニングが好きすぎるのは、危険信号?!
写真は、伊勢神宮の内宮(皇大神宮)。
参拝後、マラソンの9キロくらいの地点になっている宇治橋の前へ。
ゴールのタイムから逆算して、通過タイムを予測して、スケジュールを組むと、
ほとんど待つことなく通過!
昔マラソン中継をやらせてもらった経験がこんなところで生きるとは!!!
走ってないけど、ちょっと達成感。
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