東京帝大叡古教授

夏目漱石が亡くなって9日で100年。

本屋さんに行くとフェアが開催されていたり、

様々なところで漱石を目にする。


児童書の「坊っちゃん」は、どこに引っ越しても本棚に並べている。

(ふりがな、挿絵、語彙の解説つき。)

100年以上経っても、子供も大人も面白いと感じるって改めて凄い作品!

漱石も登場する門井慶喜さんの「東京帝大叡古教授」は、激動の1900年代初頭が舞台。

子供の頃、明治の日本に、”昔は今よりいろいろ不便だったんだな~”と

ぼんやりとした印象を抱いていたけど、この頃はものすごい激動の時代だったんだと

今更ながらに思う。


東京帝大叡古教授」は、帝大教授であり”知の巨人”と称される叡古教授が、

連続殺人の謎を解いていく作品。

叡古教授を訪ねて熊本からやってきて、藤太とあだ名をつけられた主人公の目線で

連続帝大教授殺人事件が語られていく。


容疑者の一人として登場する漱石(金之助)のみならず、

桂太郎・原敬・西園寺公望など、中学の日本史に出てきた人たちが、たくさん登場。

フィクションだけど、どこまでが?と思わせてくれる。


”ペンは剣よりも強し”と言うけれど、明治維新後、まだまだ不安定な世の中で、

新聞をもってしても人びとの考え方を正すことは難しかったようだ。

本当のことを知らされないって怖い。

そんな中、叡古教授は『人が学ぶのは、自分でものを考えるためだ』と名言を残しながら

事件をペンでも剣でもなく『学』で解決していく。

藤太の正体にも、びっくり。その後の藤太の実際の活躍から、

叡古教授に本当に師事していたのでは?と思わせてくれた。


生まれたばかりの近代国家日本には、こんなにも問題が山積していたとは。

100年たっても、先人から学ぶことはとても多い!

Continued life~読書しながら暮らす~

大好きな本の話と共に、日々の生活を綴っています。

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