まぐだら屋のマリア
徳川園に紅葉狩りに行ってきた。
三脚に一眼レフをセットして写真を撮影している人たちが、
『まだちょっと早いなー』と言っていたけど、
素人目から見たらかなり色づいていた。
でも、もっとキレイになるなら、もう一回来たい。
秋っていいな~。
原田マハさんの「まぐだら屋のマリア」は、
”赤く染まった紅葉の葉”が、大きな役割を担っている作品。
老舗料亭で夢をかなえるために下働きをしていた主人公が、
会社の不祥事に巻き込まれ、最果ての地にたどり着くところから物語が始まる。
大切な人や将来への希望をなくし、思いつめていた主人公が、
食堂を手伝いながら、生きる意味を見つけていく。
様々な罪の意識や後悔を持った登場人物たちの再生のカギは『食』。
食が貧しいと、心も貧相になってしまう。
思いを込めて作られたものを食べることから止まっていた大切な人との時間が動き始める。
ぬか漬け、サーモンのたたき、ぶり大根など
主人公が作る料理がどてもおいしそうなのもこの作品の魅力。
ネガティブな気持ちになったら、きちんと料理をして食べよう。
紅葉が真っ赤に色づくときに、幸運がやってくるように。
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