働かないの

季節の変わり目は体調を崩しがち。

娘と風邪のキャッチボールに。

娘が治ったと思ったら、私も高熱にうなされ、回復して忙しくなったら、

保育園からお熱コールが。

どうしても外せなかった私の代わりに夫が対応してくれた。



感謝。



なんだけど、、、


『胃腸も弱ってると思うから冷蔵庫にあるうどんを食べさせて』とお願いして夫に任せた。

ところがその夜、娘はおう吐・・・

ノロウイルスも流行っているらしいから、大変だ~と思い、翌日病院へ行くと、

大したことはなく、ノロの検査にも至らなかった。


娘に、『パパとおうどん食べてお利口にしてたから、良くなったね』と声をかけると、

『違うよ、カレーのおうどんを食べたんだよ』との回答。

驚くべきことに、夫は、前日のあまりのカレーにうどんを入れて、

カレーうどんを食べさせていた!


仕事でもそうだが、指示があいまいだと、おかしな結果を招くことがある。

きちんと伝えられなかった自分が悪かったと反省もしつつ

『病人にカレーはないだろう』と思わずにはいられない。

また、夫は、自分はできるパパだと思い込んでいるので質が悪い。

『できる』『分かっている』と思っているから

質問せずに自分でおかしな判断をしてしまう・・・

これは、子供が生まれた時からずっとそうだな。

任せたんだから文句言えないけど。

そして、会社員時代、逆の立場で上司に怒られていたな~と思い出して反省も。

人とコミュニケーションを取るって本当に難しい。


群ようこさんの「れんげ荘」を読んでから、5年くらいを経て続編「働かないの」を読んだ。


このシリーズは、大手広告代理店に勤めていた主人公が45歳で早期退職して、

働かずに貯金を食いつぶしながら古いアパート『れんげ荘』で生活していくという物語。

月10万で暮らすための家賃は3万。

散歩に行くときには、衝動買いをしないように財布を持たない。

ラジオと図書館の本を楽しむ。

でも食べ物にはこだわっていて、オーガニックを選んでいる。

使えるお金は少ないんだけど、必要なものだけを選び取りながら生きる主人公の姿に、

不思議と豊かさが感じられる。


働かないの」では、冒頭、東日本大震災が発生する。

震災を機に今までの生活を見直した人も多かった中、

れんげ荘での生活は、もともと省エネなので、大きく変わることはなかった。

豊かさとは、今私たちが追い求めているよりも、

考えようによっては簡単に手に入るのではないかとも思わせてくれる。

主人公も迷いながら暮らしているので、何が正解かはわからないけど、

我慢して働き続けずに生きる方法を示してくれている。


そんな主人公は、会社員だったころに比べて、関わる人も圧倒的に少なくなったのに、

人間関係の悩みは尽きない。

特に、自分の母親との関係について考えるシーンは、何度も出てくる。

どんな生活をしていても逃れられないものなんだな。


血がつながっている親子でも反発し合うんだから、

夫にイライラしてしまうのは仕方ないことなのかもと、自分を肯定してみる。


写真は、体調が回復した娘に作ったカボチャプリン。
すっかり食欲も戻って、きれいに食べていた。消化の良さそうなものをあげないとね。

Haruna Terazono

”伝えること”を 仕事にしています。

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