ハピネス
私はうっかり、先のことは考えずに転妻になった。
でも、行くのが嫌なら仕事を探して子供と一緒に残ればいいのでは?
と、安易に考えている。
夫と一緒にいたくて、幼稚園に入れるまで子供との時間をたっぷり取りたくて、
でも引っ越しは嫌なのって、、、無理かなぁと。
ついていかない選択もできるように、ここでの仕事を軌道に乗らさなければと
焦りながらものんびりしてしまっている。
桐野夏生さんの「ハピネス」は、主人公の夫が海外転勤後、単身赴任で音信不通という
凄い設定からスタート。
舞台は江東区のタワーマンション。
生活そのものがファッション・・・と言うか、
他人に羨まれるような生活をして、その生活を守るために、
住人同士で規律正しく生きることを強要しあっている空気が怖い。
見栄っ張りでうわべだけのタワマン生活と、ママ友との人間関係に執着する主人公。
良く見せるために努力しているけど、それぞれのママの裏側はドロドロしている。
そんな中、主人公が少しずつ視野を広げて、一歩踏み出すと等身大の自分が見えてくる。
そして、周りも伴ってくる。
登場する男性たちに、子供が生まれたら、子供を第一に考えてもらえたらと思った。
子供っぽい男性が多すぎる! これは現実世界も同じ?!
子育てに主体的に取り組まず不倫する男性は、いくらスペックが高くても、
魅力的ではない!
「ハピネス」に出てくるハイスペックママが、手作りのお菓子を上手に作り
ママ友たちにふるまうシーンがあった。
『よいお母さん=手作りのお菓子を一緒に作る。』これは、あるな。
だから私も、混ぜて焼くだけど、娘と一緒にやってみたりする。
でも、正直な気持ちになってみると、
『よいお母さんの行動をした』と自分を称賛したいだけでやっているかも。
自分のために。
そう考えると、私も子供が第一じゃないか。。。
人を責めることはやめよう。。。
ごめんなさい。
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