オリンピックの身代金

オリンピックが終わった。

スポーツ観戦がそんなに好きということでもなかったのに夢中になった。


終わった後のこの寂しさの要因は、二点あると思う。


①見ているだけの達成感が得られなくなってしまう!

 毎日メダルを獲得したり活躍する選手たちを見ているだけで、

 ただ見ているだけなのに何かを達成した気分になっていた。


②現実逃避していられない!

 ニュースはオリンピックで満載だったこの二週間。

 振り返ってみると、国際問題・環境問題・残忍な事件などから

 目を背けることが許された期間だったかも。

 平和の祭典は期間限定で平和な気分をもたらしてくれていた気がする。


そんなこんなで逃避し続けた二週間は本当に幸せだった。

アスリートたちには感謝しかない。

メディアで観戦しただけの私にはわからない運営上の問題もあったのかもしれないけれど

リオデジャネイロオリンピックを作ってくれた皆様、ありがとうございました!!!


オリンピックもので一番に浮かぶのは、

奥田英朗さんの「オリンピックの身代金」。

昨年ドラマ化もされ、話題にもなった。

地方出身の東大生が、オリンピック前の熱気にわく東京で働いていた兄の死をきっかけに、

東京の底辺で東京を作りながら、オリンピックを恨み、過激化していくというストーリー。


オリンピックの影の部分、貧富の差、都市と地方の格差などが鮮明に描かれている。


これまで、東京オリンピックの栄光しか知らなかったので衝撃だった。

そして、やりきれない思いが残った。


これからの4年間、現在の東京でもハード面の整備に追われて

人手不足が問題になるかもしれない。

前回と同じく過酷な環境で働かざるを得ない人たちがいることがないといいな。

オリンピックに関わる仕事ができるなんてとっても名誉なことなんだから

誰もが歓迎できるといいな。理想論かもしれないが。


私も、何か貢献できるように4年間頑張りたい。何すればいいかな。

今は、アンパンマンにしか興味のないこの人も4年後は6歳か・・・

どんなことが好きになってるかな。


大人になったときに、記憶にある初めてのオリンピックが、”東京”になるのか。

Haruna Terazono

”伝えること”を 仕事にしています。

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