天才は功名心が低い?「最後の秘境 東京藝大」/二宮敦人

ちょっと前に話題になった「最後の秘境、東京藝大~天才たちのカオスな日常」が文庫本になった!


奥様が藝大の美校(音楽は音校、美術は美校と呼ばれているらしい)に通う二宮敦人さんが、芸大生を取材して、驚きをまとめた一冊。


藝大って才能豊かじゃないと入れないし、非凡な自分には縁がない場所だと思っていたけど、この本を読んで、まずは、藝大を目指せるほどの”何か”を持って生まれて、藝大に通ってみたかったと思った!!!

”何か”とは・・・一言に才能と言ってしまうのは憚られると、この本を読むと思えるけど、努力?発想?やっぱり才能かな。

読めば何となくわかる!


今思えば、私の場合、大学生になることは目的だった。

社会人になるための通過点というか・・・

とても惜しいことをしたと思うが、あんまり勉強しなかったな~。

だから、大学にいる時間を濃厚に生き抜いている藝大生のインタビューを読んでいたら、とてもまぶしく感じられた。


ただ、藝大生は、才能を磨くのに、他にはない良い環境を存分に使って大学時代を過ごし、その先に何があるのかと言うと・・・


4割が行方不明!!!


努力したから、アーティストとして、大成功!

となれるのはほんの一握り・・・


藝大生は、多くは大学卒業=社会への入り口になっていない。

これまで、美大や音大は就職に不利、稼げないとネガティブに捉えていたけど、この作品を読む限り、藝大生には悲壮感がないことにも驚かされる。

厳しいようにも思えるけど、藝大の人たちは、焦らないで好きなことをできるほどの能力の持ち主なんだ!


もちろん、好きなことはできたけど、生活が苦しすぎてる人生は嫌だけど、何だろう・・・作りたいものを1から作れたり、出したい音を追求する土俵に立てたりするのって、いくらお金を使ったって、誰もが得られるものではない。

素敵!素敵!


常識に囚われて、苦しくなっている人に、オススメ!

ここまではできないなって、人並みの幸せを望みたくなるか・・・好きなことを極めたり、才能を磨いて生きて行こうと決意できるか・・・


子供たちには中高生くらい?

早い段階で読んで欲しいな~。


非凡な私は、この作品を読んで、何かを作りたくなってブックカバーを☆

今もらえるスタバの紙袋可愛すぎる!!!

才能の有無、得手不得手に関わらず、人って、何かを創造のが好きな生き物なんだと思う。

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