たんぽぽの日々

やさしい気持ちに共感が止まらない

たんぽぽの日々」/俵万智

たんぽぽの日々」は、

自らを言葉の国の人と表現する

俵万智さんによる育児歌集。

子育てをする中での発見や感覚の変化を
歌っている。

俵万智さんとの作品との出会いは

中学校の教科書だった。

(私と同世代の人はそうだと思うけど

今も載ってるかな?)

思春期の中学生にとって

サラダ記念日」にはドキドキと共に

照れくさくて恥ずかしい

気持ちにさせられたな・・・


少女漫画の世界に憧れていた

中学生に、大人の女性の生々しい

感情を見せてくれた俵さんが

今度は、子育ての世界の素晴らしさを

あたたかい言葉にして運んできてくれた。


たんぽぽの日々」というタイトルから

もう泣けてくる。。。


子どもと一緒にたんぽぽを愛でながら

自分がたんぽぽで子供は綿毛だから、

離れていったら
あとは風任せにするしかない・・・

と、たんぽぽの綿毛を

子の巣立ちに見立てている。


そう言われれば、

4歳の長女は、自分の世界を

持つようになってきてるよな~

どんどん綿毛になっちゃうんだーと

寂しくなり・・・

6ヶ月の次女が縦横無尽に

寝返りや背面移動で部屋中を

動き回る姿を見て

あーもはや、赤ちゃんでは

なくなってしまう!!!

綿毛になってきた~っっと

焦りを感じ始める・・・


こんな風に日々感じていることが

俵さんの言葉の力で

目の前にやってきて

大切にしなきゃと感じさせられる。


”子どもを育てるようになるまでは

定型は凡庸の同意語だったけど

子連れだとわざわざ味わってみたくなる”

とか

”子どもにとって母親は全世界である”

とか

”クレヨンに名前を付けることで

春を感じる”

とか


そうそう、それ、私が

思ってたこととおんなじ~!!!

と、俵さんの言葉力に共感が止まらない。


山崎ナオコーラさんの

母ではなくて、親になる」も

そうだったけど

物の見方や表現力に

なんだかとても救われた。

もやもやとしている思いが整理されて

ポジティブな方向に導かれていく。

※「母ではなくて、親になる」の感想はコチラから


俵さんの子育て歌集は、

ありがとうのかんづめ

生まれてバンザイ」など

他にも出ている。


ありがとうのかんづめ」は、

お子さんが小学生の頃のものが多く

私にはちょっと早かったから

もうちょっとしてから読むことに。

生まれてバンザイ」はどうかな・・・


カメパンを見てもウルウル?!

あっという間にアジサイの季節

俵さんの歌集を読むために入った

カフェで、カメの形をしたパンを発見。


おっきいカメは自分、

ちいさいカメは長女のおやつに。


『ママが大きい方、ずるい』という長女と

普段なら『欲ばりしない!』と言い合いになるところ

俵さんの歌集を読んだせいで

長女が自分より大きくなったら寂しいな~

とセンチメンタルに。


今日も一日、大切に過ごそう。


雨だし、長女が幼稚園から帰ってきたら

家の中はカオスになってしまうのだけど。。。

それも、何年後かに振り返れば

愛おしい日々になるかな。

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