あなたには帰る家がある

結婚したら女性はどう生きるべきか

あなたには帰る家がある」/山本文緒

大学生の頃、文庫本を
たくさん買うようになって
本の世界、おもしろい~って
目覚めた頃に読んだ一冊。

ドラマ化されて懐かしくなったので再読。
大学生の時に感じていたことを思い出した。

この頃読んだ
林真理子さん、唯川恵さん、山本文緒さんの
作品によって
社会に出てからどうなりたいか
方針が決まったように思う。

それは、結婚して子供も生むかも
しれないけど一生仕事をしていきたい!
というもの。 

3人の作家さんの物語の中で、

男に依存して生きる女は

たいてい不自由だったから

そうは、なりたくないと
強く思うようになった。

が発表されたのは1994年。
1985年に男女雇用機会均等法が
制定されてから約10年。
今以上に女性が働くことへの
理解が乏しく、苦労が多かった時代に
書かれたわけだけど、今読み返してみても
共感できるところが満載。

連日報じられているセクハラ問題を

見ても・・・

世の中、そんなに変わってないのかも。


二組の夫婦が登場する。

家事が大好きな妻とダサい夫。
家事が嫌いな妻と優男な夫。
という組み合わせ。

ダサ男も優男も共通してるのは、
自分が養って専業主婦でいさせてあげれば
妻を幸せにできると
信じて疑わないところ。
”妻を働かせる夫=甲斐性なし”
なんて表現も出てくる。

そんな中、家事が嫌いな妻が
自己実現すべく仕事を見つけて
働きは始めることで
夫婦関係はよりギクシャクして
優男な夫は家事が好きな女性に
惹かれていく。

そうだ!学生時代の私は
この専業主婦思考の女が、
すごく嫌いだったんだ!
誰かに幸せにしてもらおうと
ひたすら受け身な姿に
子供っぽい表現だけど
とてもムカついた!

でも、こうゆう女子のが
モテたんだよなー。
それもあってムカついたのかも(笑)

そんな人任せな人生嫌だぜって
若かりし私は思ったのだけど。。。

あれから10数年たって感じるのは

・仕事と家事育児の両立は

思っていたよりかなり大変

・専業主婦って効率よい

ということ。

この作品を読んで、

あの頃、何も知らずに、勝手なイメージで

他の人の選択を非難するべきでなかったな・・・


家事が嫌いな妻が働きだすと
夫は家事や子育てを分担する
とは、考えもせず、
妻がなぜ働きたいと考えているのかを
理解しようとはしない。
しかも、保育料は妻払い。

四年前のうちと一緒。

苦労して働いても手元に

小遣いが残るわけでもなく

ありえない日々だったな。

読み返してみて、会社員時代の
自分と重なる部分が多すぎて
怒り再燃。
なぜ、家事と子育てと言う役割を
女性だから一手に引き受けなくては
ならないのか。。。
本気で専業主婦は幸せだと思っているのなら
夫がやってみれば良いと、
登場人物たちと一緒に声を上げたくなった。


それでも、いろんな家族の形があって

役割分担を家族ごとに

きちんと見直すことが大切なんだと
途中から思えてきた。


自分の価値観を正当化するだけでなく
思いやりをもって調整しなくてはと
この本に出会って約15年。
色々経験してきてから読んだら
気持ちが変わっていた。

あんまり書くとネタバレに
なってしまうけど、
責任もって家事育児をするのもしんどいけど 
毎月きっちり稼いで家族を養うのも
簡単なことではない。
逆の立場になってみたら
それぞれのしんどさが見えるかも。
やっぱり家庭ごとに色んな形の役割分担を
すればいいんだな。

二組の夫婦の他にも色んな家族が
登場するけど
それぞれに問題はあって
何を大切に生きていくか
自分で納得できるように
日々選択と交渉だと教えてくれる。

イライラすることもあるけど
夫が働いて生活させてもらえるという
ベースがあって働ける、今の環境って
ありがたいなー。

ドラマは、時代も違うし設定も
変わってるけど、夫婦がお互いの損得勘定で
対立するところは同じっぽい。

今晩もドラマが楽しみだ。


バイキングな4月

バイキング家族でいられることに感謝

ここ一年よく通ってるお店のバイキングで

「あなたには帰る家がある」のドラマで

初回に大事な役割を果たした

メンチカツを発見!

久しぶりに食べるとおいしいなぁ
メンチカツ。

それにしても今月に入って
毎週バイキングしてしまっている。
いくら誕生日月と言えどやりすぎか?!

今週末も行く約束をしているから
4月は週末コンプリートだ。
↑1週目 せっかくホテルブッフェを

予約してもらったのに前夜から胃痛、、、

テンションが下がり、写真が前菜しかなかった。。。
↑2週目 春の味覚フェアでメンチカツ発見 
ここのロールケーキは絶品!
↑3週目 ホテルブッフェリベンジ!
はじめてのお店だったけど、
これからリピートしていくこと確定。
炭火焼きの牛ハラミとロースが
激ウマだったー。

産後ダイエットはどうした!!?


To Be Continued…

Haruna Terazono

”伝えること”を 仕事にしています。

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