水やりはいつも深夜だけど
本当の気持ちを伝えるって難しい
「水やりはいつも深夜だけど」/窪美澄
家内安全の文字を見て、
簡単じゃないことだから
みんな年の初めに願うんだよなと
しみじみ思った。
決して安全とは言えない家が出てくる
「水やりはいつも深夜だけど」は、
主人公は、ブログで自分を過度に
素敵に見せようとしている幼稚園ママ。
ブログ上で理想の自分を演じている。
すごくよく分かる。
誰のための子育てなのか・・・
忘れないようにしなくちゃな。
手を貸している自分は
何で分かってくれないのだと
責めるばかりに。
でも、この作品を読んで、
スタートした時に感覚がずれてたんだから
子供ができて、妻に関心を持って
もらえなくなったことに不満を感じて
他の女性に目が行ってしまう男性のお話。
この中に、主人公が共働きの生活を
棒倒しに例える場面が出てくる。
棒倒しとは、砂場で遊ぶゲームのことで、
砂で作った山のてっぺんに棒を立てて、
棒が倒れないように砂を奪いあうもの。
”砂の山は、自分が一人になれる時間だ。
それを二人が奪い合う。
生活を継続させるために必要な家事と、
子育てのための手間や時間を相手に
押し付け合いながら。”
この部分を読んで、言い得て妙だと思った。
すごくよく分かる。
そんな状況から逃れるために
外に目を向けたら上手くいくのか否か、
主人公が身をもって示してくれている。
子育てを共に楽しめる間柄が
夫婦の理想なのかな。
父の再婚に戸惑う女子高生が登場する。
六つ目の「ノーチェ・ブエナのポインセチア」は
そのスピンオフ。
どんな風に乗り越えていくかを描いている。
大人に近づいてきて、
親の事情が分かるようになってくるけど
受け入れられないこともある高校生たち。
親離れする直前に摩擦はつきものなのでは?
私もあったな。
どのお話も,子育てをしている間は、
読み返したいと思う日がありそう。
家内安全のためにも
本棚に入れておこう。
損得勘定は捨てよう
腹の探り合いではなく話し合い
「水やりはいつも深夜だけど」を読んで
思っていることをきちんと家族に伝えて
相手の話も聞かなくてはと思った。
どうなるかな、2018年の我が家。
ひとまず、気合を入れて作ったおせちは
すっかり飽きられてしまい、リメイク!
煮しめ→カレー・炊き込みご飯
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