王妃の帰還

三歳児、人になる

一度目のプリンセス降格?!

友達に意地悪してしまったり

友達が持っているものが欲しくて壊したり

仲間外れにされたり、、、

(これは自業自得な気もするけど)


幼稚園児の毎日は、

『もーどうして?!』の連続だったりする。


もちろん揉め事を起こさない子も

たくさんいるわけで、

『なんでうちの子だけ』

と落ち込むこともたっぷり。


『私、何か間違っているのかなぁ』

と、思わずにはいられない。


今更ながら、

この世に人を産み出すという

行為の責任の重さを痛感。


基本的には今まで

何をしていても

『かわいい、かわいい』って

お姫様扱いされて

毎日過ごしてたのに、

幼稚園で必ずしも

自分に肯定的じゃない人とも

関わるようになって

娘もびっくりしているのでは?

と甘いかもだけど思ったり。


まあ、つまり

人として世の中にデビューする

ってこうゆうことなのかな。


これから、もっともっと

いろんなことがあって

いろんな人と関わって

嫌な思いをすることも

いっぱいあって

乗り越える力を

つけていかないと

ならないんだよ~と・・・

そこまで先を見て深く考えて

産まなかったから

申し訳なく思っちゃったりも。


まずは早急に、家の中で姫でも

外ではそうでないことに

気付かせなくては!!!

プリンセスからの脱却

王妃の帰還」/柚木麻子

王妃の帰還」は、

私立女子中のクラスで繰り広げられる

スクールカーストのお話。


この頃の女の子同士の人間関係って

複雑だった記憶があるから、

ほろ苦い気持ちになりながら

読み進めた。


主人公は、地味だけど仲のいい

グループで平和な中学校生活を

送っていた。


そんな中、華やかな美人でこれまで

クラスのトップに君臨していた

通称王妃が

これまで所属していた

姫グループから仲間外れに

されてしまい、あろうことか

主人公のグループが

王妃を受け入れることに。


価値観が全く違う王妃を

受け入れることで

主人公のグループはぎくしゃく

してしまったため、

ある計画を企てることになる。


おしゃれ・アニメ・男の子・・・

中学校の時に興味があることって

人それぞれで

あとは家庭環境とか、

家の場所とか、

何等か共通の部分がある子と

一緒にいたりしたかな。


上手く人間関係を築くことが

できなくて

一人ぼっちになっちゃうこともあって

そんなときに、無理やり

誰かに合わせて仲間に入れてもらおうと

すると余計に苦しかったり・・・

そんな中学校時代を思い出した。


まあ、一生人間関係には悩むわけで

そうゆうもんだと思うことが

大事なのかな。


学校の中では、残酷にも

お姫様役だったり、

引き立て役だったり

自然とポジションが決まってきて

しまったりするけど

家に帰ればみんなが

大切に育てられていてお姫様。


思春期の女子って、自分の中で

学校でのポジションにうまく

折り合いがつけられなくて

周りともめちゃったりしちゃうのかな?

そうだったかもな~なんて

考えさせられた。


理想の自分と、現実の自分

自分が思ってる自分と

人から見た自分って

全然違ったりするもんね。


そして、今後母としてこの時期に

どう挑むべきか・・・


主人公のお母さんはとってもかっこいい!

主人公の同級生にも憧れられるほど

シングルマザーでバリバリ稼いでる

主人公のお母さんはとってもかっこいい!


一人の女性として、しっかりと

地に足をつけてイキイキと働いている

からなんだろうな。


そんな風になりたい!!!


ママは忙しくて構ってくれない・・・

じゃなくて、忙しいけどかっこいい

から頑張れっ!て娘に思ってもらえる

お母さんになれたらいいな。


そのためには

どうしたらいいんだろう。

何から手をつけたらいいか

分からないくらい

大きな目標だな。


柚木麻子さんの作品は

王妃の帰還」をきっかけに

全部読むようになったんだけど

本当によい出会いだったわ~。


女子の汚いところを

こんなにリアルに重くならずに

描けるなんて本当に素晴らしい!

Haruna Terazono

”伝えること”を 仕事にしています。

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