夜のピクニック

本屋さんでいつも表紙を見てたのに!

今更初読み!


第14回本屋大賞を受賞された

恩田陸さん。

直木賞とのダブル受賞と

本屋大賞二回目の受賞は、

共に初めて!とのこと。

おめでとうございます。


ちょっと前に、恩田陸さんを、

辻村深月さんが、

青春時代に追いかけていた

大好きな作家さんとして

紹介していた。


なんで辻村さんと同世代なのに、

今まで恩田さん作品を

読まなかったんだろう!!!

奥田英朗さんの隣に

いつもあったのに!と思いつつ、

第二回本屋大賞を受賞した

夜のピクニック」を

はじめての恩田さん作品として読み始めた。


あの頃は本当にキラキラだった!

夜のピクニック」/恩田陸


この作品は、高校三年生の主人公たちが、

毎年開催される「歩行祭」というイベントで

ひたすら歩きながら、青春を精算していく物語。

学校から80㌔の地点から歩き初めて、

二日間かけて、夜の仮眠を挟んで

歩き続けるというただただ歩く

ストーリー。

80㌔・・・とっても過酷!

足に豆ができたり、

ひねってはれ上がってしまったり、

それでも懸命にゴールを目指す。


普段は夜中に友達と外にいることが新鮮な年ごろ。

そして、誰が誰のことが好きで、

誰と付き合っていてと言うのが

最大の関心事の一つだった時代のお話。

友人との関係や、相手に対する思いが

リアルに描かれていて、とても生々しい。


好きじゃなくても、なんとなく

ブランディングとして付き合ってるカップルとか。

友人を踏み台にして、好きな男の子に

近づこうとする子とか。

受験期間に、男女交際すべきか否か・・・

という問題とか。

いろんな考え方の子がいたよね~。


そんな中、主人公たちは、高校生が抱えるにしては

大きすぎる問題を抱えているんだけど、

歩行祭で変化が?!


出てくる高校生たちは、

きちんと自分の考えを持っていて、立派!

私何にも考えてなかったなぁと思いつつも。

高校生の頃、夜出かけるために、

お母さん役の友人が、別の友人の家に電話を

してごまかしたこととか、

好きだった男の子と花火大会に出かけたこととか、

今思えばキラキラした思い出がよみがえってきて、

楽しい気持ちでいっぱいになた。


夜のお出かけは、

子供たちにとって特別。


この作品でも、普段外にいることが

許されない夜の時間帯に

友達と一緒に外で過ごすことに

ワクワク感があったけど、

我が家の三歳児にとっても

夜のお出かけは格別だったよう。


ちょっとまえだけど。

遅れてきた桜を追いかけて

二日連続で夜桜の下でお弁当を食べた。


サンドイッチとか、おいなりさんとか

一緒作って外で食べて、

『リアル夜ピクニック』

嬉しかったよう。

(そんなに歩いてないけど)


たまにはこんな時間も良かったかも。

Haruna Terazono

”伝えること”を 仕事にしています。

0コメント

  • 1000 / 1000