甘栗と戦車とシロノワール

図書館の展示はおもしろい
伝統を感じる

久々に鶴舞図書館

に行ってみると

入り口に大正時代の

お雛様が飾られていた。

豪華絢爛、美しい姿のまま

長らく愛されている。

春はきっと100回前後は

迎えてるんだな~。

長らく大切に守られてきた

穏やかなお顔をされている

ように感じられた。


青春小説に挑戦!
甘栗と戦車とシロノワール」/太田忠司

本を読める時間には限りがあって

失敗したくない思いもあって
なかなか新しい作家さんに
挑戦できずにいる。

でも、今日こそチャレンジしようと

思い切って趣向を変えて、

中高生向けのコーナーへ!


背表紙を追いかけていたら

甘栗と戦車とシロノワール

という面白いタイトルが

飛び込んできた。


甘栗は、探偵のまねごとをしている

主人公の苗字。

戦車は依頼人のあだ名。

シロノワールは、仕事の報酬であり、

コメダ珈琲は、全編を通してよく登場する。

なので、舞台は名古屋!

名古屋市民としては、

知ってる地名を、甘栗君が

愛用の自転車ジャイアントに乗って

走り回るので、とても楽しい。


この作品には、前作があって

甘栗君は、探偵をやっていた

父親を亡くして、

父親のやり残した仕事を

引継ぎ、解決したという内容だった。


甘栗君は、母も幼いころに

亡くしていて、

天涯孤独なんだけど、

悲壮感はほとんどなくて、

自暴自棄になったりもせず、

淡々と保険会社と話をし、

自炊して一人暮らしをし、

奨学金を申請して学校に通い、

自立して生きている。


今回は、中学時代は札付きの

悪だった同級生、通称戦車から

小学校時代の担任の女性教師を

探してほしいとの依頼を受ける。


危険なことに巻き込まれながらも、

戦車の夢がかなえられる様にと

決して途中で調査を辞めない。


甘栗君はとても頭の回転が

早くて、大人びていてスマートで

かっこいい。

自分が中高生だったころなら

間違いなく憧れちゃうキャラクター。

今は、理詰めな男子は厄介って

思っちゃたりもするけど・・・


あの頃の、良い意味で無知で

怖いもの知らずだったころの

無敵の感覚を

思い起こさせてくれた。


高校生くらいの頃って

今思えば、小さなことが

すごく大切で、

そこにまっすぐに

進むことができたんだよな~。


いつも好んで読むような

作品から受けるものとは

また違った良い刺激を

たくさん受けることができた。


中高生向けコーナー

また行ってみよう!

Haruna Terazono

”伝えること”を 仕事にしています。

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