楽園のカンヴァス
数年ぶりに美術館に行ってきた。
美術ってどう鑑賞したら良いかわからなくて、これまで積極的になれなかったけど、
原田マハさんの「楽園のカンヴァス」を読んで、美術の世界ってすごく楽しそう!
今すぐ見に行かなきゃ!となった。
「来園のカンヴァス」の主人公は、美術館の監視員として
今は毎日絵画と向き合っているけれど、かつてはアンリ・ルソー研究の第一人者だった。
一枚のルソーの絵を巡って、ニューヨーク近代美術館の学芸員と共に、真贋を判定すべく
過ごした濃密な7日間を回想していくストーリー。
一枚の絵が描かれた背景を探る楽しさと、登場人物たちの作品への愛に触れていて
美術鑑賞の楽しみを知らないことがとてももったいないことだと思えてくる。
美術を知らない人に興味を持たせるだけでなく、実際に足を運ばせてしまうって
強い力をもった作品だと思う。
原田さんの文章力も、アンリ・ルソーの絵画も、本当に魅力的!
私が行ってきた名古屋市美術館では、今、
「アルバレス・ブラボ写真展 -メキシコ、静かなる光と時」という特別展を開催中。
アルバレス・ブラボの作品と解説文を通して、戦前戦後のメキシコを見ていたら、
恥ずかしながら、メキシコってどんなところだっけ?という思いに至った。
マヤ文明は、メキシコも含まれてたっけ?植民地にしてたのはスペインだよな・・・と。
勉強は苦手だったけど、世界史は好きだった。
でも全部忘れてしまったなんてとてももったいないことをしたな。
読書から美術に世界は広がったわけだから、これからは歴史を知って、
音楽・映画とかいろいろ結びつけて楽しめる人になりたいな~。
まだまだ知らない事ばっかりと、落ち込むことも多いけど、
好きだったことをもう一度呼び起こすっていいかも!
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