恋のゴンドラ

大学時代の友人に一年ちょっとぶりに会った。

怖いものなしで適当な学生時代を一緒に過ごしていた友人も母になり、

『私たちが自分のことだけじゃなくて子供のことも考えながら

生きるようになるなんて・・・』としみじみ語り合ってしまった。


ランチも、自分たちが食べたいものより子供が食べたいものを選ぶ。

当たり前だけど、あの頃の友達といるとなんか不思議な感じ。

大学時代、一緒にスキー場で過ごした日々は、今思えば恐ろしいくらい

わがままで傍若無人だった。

スキーが上手ければなんでも許されると信じ、上手くなることしか考えてなかったし、

とにかく周りが見えてなかったな~。


そんな恥ずかしい思い出がたくさん詰まった特別な場所と言えばゲレンデ。

そして、ゲレンデが舞台の作品と言えば、東野圭吾さん。

これまでも、雪山が舞台の作品がいろいろあったけど、新作の「恋のゴンドラ」は、

分かりやすい恋愛小説なので、良い意味で頭を使わずにサラリと読めた。


こんな偶然ないよなーと思うシーンがいくつもあるけど、

ゲレンデマジックとか、スキーヤーが抱くスノーボーダーへの偏見とか、

少しでもスキースノーボードにはまったことがある人なら、にやけてしまう

『雪山あるある』が満載!


さらに、ゲレコン(ゲレンデでの合コン)で、

リフトの横で大して上手くないのに技術をアピールする若い男とか、

顔に自信がある30代後半男の振る舞いとか、あーいたいたと苦く懐かしく思い出した。

まだちょっと遊びたくて、結婚になかなかふみきらない主要な登場人物二人の振る舞いも。

女子の共感率高そう!


プロポーズ大作戦のシーンは、読んでいるこっちが恥ずかしくなったけど

全体的にとてもよくまとまっていて、読み終わってすっきりした。


今年は、大学時代の後輩が近くに引っ越してきたし、

数年ぶりにスキーに行きたいな。


後輩の前で、バイキンマンに戻らないように気を付けよう・・・

Haruna Terazono

”伝えること”を 仕事にしています。

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