ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ

東谷山フルーツパークにリンゴ狩りに行ってきた。

もうすぐ11月なのに、日なたは汗ばむくらい。

日ごろからリンゴを一人で一個完食してしまう、果物モンスターな娘は、

木になったリンゴを自分の手で獲って、楽しそうにしていた。


フルーツの公園と言えば、笛吹川フルーツ公園の夜景を思い出す。

新日本夜景百選に選ばれていると言うことで、石和温泉に泊まったときに

旅館主催の夜景ツアーを勧められて行ってみた。

温泉街ののどかな雰囲気から、そんなに光ってるところないでしょ?と

疑いつつ、参加した。

ところが、、、

とっても美しい!!!

公園に付くまでの道の街灯がフルーツの形になっていたり

地元こだわりのうんちくも聞けて楽しかった。


そのときちょうど

辻村深月さんの「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」を読んだばっかりで、

富士屋ホテルのお城みたいなライトアップを見て、

ここ出てきたところじゃない?と興奮した。(真偽は不確か)


山梨出身の辻村さんが故郷を舞台に描いた「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」。

主人公は幼馴染のふたり。一人は東京、一人は地元で生活している。

物語は、地元に残った方の主人公が母親を殺して、失踪したところから始まる。


疾走した幼馴染を探す中で様々なものが見えてくる。

田舎で暮らすことで、こんなにも狭い世界と価値観に縛られてしまうのかと苦しくなる。

学生時代の女子同志の人間関係を引きづってずっと暮らすってしんどいなぁ。


母と娘の関係についても、考えさせられた。

本当の意味で娘を大切に育てるというのは、危ないものに触れさせないことではなくて

危ないことを危ないと自分で判断できる人間にすると言うことなのかな。


忘れそうになったらまた読もう。

Haruna Terazono

”伝えること”を 仕事にしています。

0コメント

  • 1000 / 1000