幸せになる百通りの方法
木曜日。萩原浩さんの作品が読みたくなって図書館へ。
”祝直木賞受賞”と、萩原さんの名前が書かれた仕切りに、
簡素なワープロ打ちのポップがつけられていた。
そのさりげなさが図書館にふさわしい感じがして、司書さんの本への愛を感じた。
今回、選んだのは、
「幸せになる百通りの方法」という短編集。
4つ目に登場する動物園でのお見合いパーティーに参加する作品を読んでいたら、
動物園に行きたくなった。
なので家族で東山動物園へ。
今日はとても涼しくて、良かった!
娘は、大きい動物は基本的に怖いらしく、
人気のイケメンゴリラもゾウも・・・ライオンなんてもっての他。
よく泣いていた。
前回行ったときは、40分も見続けたペンギンに今日は興味がわかなかったらしく、
2分で切り上げ・・・
やっぱりそれかい!!!
アンパンマンの自動販売機に、一番興奮していた・・・
まだ二歳だもんね・・・
キリンとコアラはかわいかったとのこと。
萩原浩さんの「幸せになる百通りの方法」は、
動物園のお見合いパーティー物語を含む、7つのストーリーが集まった短編集。
テーマの選び方が非常にユニークで、どれも、いるいる!あるある!と頷いてしまった。
シニカルな表現、意地悪なものの捉え方が最高!
特に、震災後の節電生活を、戦争を経験したおばあちゃんの目線で描いた作品は、
『私たちの生活って必要以上に便利になっちゃった?”』
『なんか今、目指す方向間違っちゃってる?”』・・・と、考えさせられた。
みんな、もがきながら幸せになろうとしている。
そして手にしている幸せにはなかなか気が付かない。
自分なりの方法で、明日からも生活していけばいいのかな。
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