仕事辞めたらどうなるかなって思ったら読んでみてほしい「この世にたやすい仕事はない」/津村記久子

タイトルだけ見ると、「だから、頑張らなくちゃなんだよなー」って思ってしまったけど、数ページ読むと、「無理しろって言われる訳じゃないんだー」と安心して読み進めることができた。

仕事行きたくない、辞めたいな~と思っている人こそ、読むべき一冊かも。


主人公は14年間勤めた会社を辞めて意気消沈する中、かなりニッチな仕事を紹介してもらい働いていく。

経験していく職場は5カ所。

①みはり

②バスのアナウンス

③おかきの袋

④路地を訪ねる

⑤森の小屋で働く

どれもなさそうで、ありそうな気もしてくるような職場ばかりなんだけど、主人公は、どの仕事にも、本質が分かるまでしっかり向き合っていく。


私だったら、退屈だとか、意味ないとか、言っちゃいそうなところ、主人公は、どの仕事にもなんだかんだ面白い所を自分で見出していく。

わがままに職場を変えていくようにも見えるけど、ちゃんとその仕事がどんなものなのか分かるまでやってから、考えいる姿に、どこで働くのではなく、どう働くのかが大切なんだなぁと、改めて気付かされた。


出てくる仕事は、片手間にやったら、たやすいものだと思う。

でも、主人公は真剣にやるから、たやすくなくなるんだ。


私、全然分かってなかったくせに、会社とか、誰かのせいにして、仕事をつまらないものしてしまったことがあったなぁ・・・


たやすくない=つまらなくない なのかも!!!


それから、仕事に限らず、何かの枠組みに入ったり、誰かに決めてもらうって楽だけど、それで文句言ってるってなんてたちが悪いんだろうんだろうと、途中から猛省モードに入って読み進めた。

主人公は、ヘタレに見せているけど、芯が通っていて素敵な感性を持った人物なので、学びがたくさんあった。


そもそもこの「この世にたやすい仕事はない」を、何で手に取ったかというと、裏表紙に「バスのアナウンスの仕事」が出てくることが記載されていたから。

東京でのバスギアエキスポ(バスの運転手専門の合同説明会)でのお仕事を終えて、見つけたので、凄くタイムリーに感じた。


バスの運転手さんのアナウンスではなく、車内放送の広告アナウンスのお話だったので、求めていたものではなかったのだけど、バスが走り、広告が流れ、車窓から広告主の事業所が見え、、、やっぱりバスってバスにしかない魅力をたくさん持ち合わせた乗り物だと感じた。

バスギアエキスポで出会う多くの方に、子どもの頃バスの運転手さんに憧れていたという話を聞く。

バスってかっこいいよな~。


さてバスギアエキスポ、大阪会場での開催は、明日、12月15日(土)

参加された方が、良縁に恵まれますように。

写真は、東京会場でのお弁当と、帰りに見たイルミネーション。

明日もがんばるぞ~!!!

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