「漁港の肉子ちゃん」/西加奈子【誰しも完璧ではない】
本棚の奥から「漁港の肉子ちゃん」を取り出して
そんな生活をしていても、悲壮感ゼロで底抜けに明るい。
まるまると太っていることも相まって、肉子ちゃんと呼ばれている。
自分の親を盲目的に信じてきたけど、社会生活を営む中で、周りの友達や、大人たちに揉まれて、どうやら自分の親はちゃんとしてないかもと感じるのが、小5くらいだったかな。
妙に親が恥ずかしい存在に思えたりもするけどお母さんが大好きだから否定はしたくなかったり。
きくりんは、ちょうどそんなお年頃。
きくりんは、社会の中で周りの人に迷惑をかけないで生きられる、ちゃんとした大人になろうと思っている。
常識的になろうとするばかりに、自分のズルさが目に付いて落胆したりもしながら、傷つかないように先回りして動いたり、自分を抑えたりしてしまう。
きくりんの気持ち、よく分かる。
でも、肉子ちゃんは正反対。
肉子ちゃんを見ていると、人に嫌われないように空気読んで、言葉選んで自爆するくらいなら、何も考えずに思うがままに生きたほうが、自分も周りもしんどくないと思えてくる。
肉子ちゃん、好きだな。
他の人の目を気にしない肉子ちゃんと、他人の目ばかり気にしてしまうきくりん。
2人の違いを見ていて、自分は何のために常識的な人であろうとしているのかと考えさせられた。
他人の目より自分の目を信じられる人になるのって難易度高い!
でもでも、何となく人の顔色伺って、勝手にストレス溜めてるのって無駄かも。
誰かに言われたからではなく、自分で幸せを感じられる人になりたい。
そうしたら、他人の目なんて気にならなくなるんだろうな。
肉子ちゃんは、それを体現してるから見た目とか関係なく魅力的なんだ!
誰かが決めた幸せの形を目指して努力するのではなく、自分がこれがいいって思う生き方を見つけよう!
頑張れ、きくりん!
写真は、今年の運動会のお弁当。
私が作った・・・と言いたいところだけど、お弁当作りの序盤で、指を切って出血。
痛い!!!と言っていたら、手伝いに来てくれた妹が私の指示のもと、作ってくれた。
ありがたい!
肉子ちゃんなら、何とかなって良かった!って喜ぶだろう。
きくりんは、困ったもんだなって思うかな。
運動会、よくがんばりました!
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