戦争がつくる女性像

戦争中の素敵女子ってどんな女子?!

戦争がつくる女性像」/若桑みどり

近所の公園で盆踊りがあるこの時期に

子供が生まれてから毎年帰省している。
実家には、家を出る前まで使っていたものが
残っていて、取り出してみると
勘違い野郎だった学生時代の自分の残骸と
向き合わなくてはならなくなる。

古い文具や旅行先のパンフレットに紛れて
もう疎遠なった友達からの手紙とか
とんでもなく細眉でキメ顔の写真が
出てきたり。。。

捨てればよいものの捨てるのも
あの頃振り回してしまったにも関わらず

周りにいてくれた人たちに忍びなくなり

結局、引き出しを閉めることになる。

どれもこれもこれから生きてく上で
必要になることはもうない物なんだけど
実家に甘えて、保留にさせてもらっている。


さらに、本棚にも昔の自分がいる。

細眉で強気な表情だった大学時代に
教材として使ってた本が若桑みどりさんの
を今年の帰省中に読み返してみた。


どんな授業で使ったのかも
ほとんど覚えておらず
ちゃんと勉強しておけばと後悔。。。
だけど母になって改めてタイトルを見たら

興味が沸いてきて、あっという間に読めた。


女性は家を守る存在として
戦争中は上手く使われていた。


戦前の日本では男性に従順で男性にとって

都合の良い女が、よい女性だとされてきた。

(今もまだまだその傾向はある・・・)

そして戦時中は家庭を守ることが
戦争を支えることに繋がるとされていた。


そうした思想は、女性たちが

活字、映像、写真、音楽などに触れることで

作られていき、

子供を産み育て、兵士として送り出す

役割を女性に引き受けさせていた。

この作品には、
当時の雑誌の表紙絵などもたくさん登場。
現在の私たちが、流行のファッションを
纏ったモデルに憧れを抱くように
戦時下の女性たちは
自分があるべき女性の姿を雑誌絵から
見つけていたと思うととても怖くなった。

今だったらどうだろう。

ブログやSNSなど、誰もがメディアを

持てるようになって自分の考えを

発信できるようになったけど

”いいね”される情報の流行というか

誘導する何かが、あれば、

引っ張られていってしまうことも

あるのかもしれない。


若干脱線するけど・・・

私が大学生の時は、mixi全盛期!

あのころインターネットの情報=怪しいって

雰囲気で、授業では出てこなかったはず。

(深く考えずに課題を出すための勉強

しかしなかったことが本当に惜しい!)


家族を守るためには

戦争をする人を支えたり応援するのではなく

戦争そのものを阻止する!

・・・当たり前のように思えるけど、

あの時代の女性が惑わされてしまったように

考えを改めるきっかけ=情報の波が

どこかから迫ってきたら

今を生きる私たちもどうなるだろう。


どんなことがあったとしても

『いやいや戦争するなんて

いいことあるわけないじゃん!』と

言える自分でい続ける!と

強く思った73年目の終戦記念日。

Haruna Terazono

”伝えること”を 仕事にしています。

0コメント

  • 1000 / 1000