鍵のない夢を見る
自分の感情が鍵を失くしてしまう
辻村深月「鍵のない夢を見る」
小説を読み返した。
面白かった~。
5つ全てが、痛いところグリグリ
ついてくる作品で、自分自身の
正義感
自意識過剰
愛されたい願望
自己愛
完璧主義
によって
5つの作品の主人公は
狭いところから
出られなくなってしまう。
それどころか
思考が狭いことで
犯罪にまで。。。
田舎町で暮らす中での
正義感の持ち方について
考えさせられる。
主人公の暮らす小さな町に
信じがたい家庭の事情で
転校を繰り返してた
友人がやってきて、
その家族や周りの大人の
受け入れがたい行動に触れて
驚いたり失望したりした
小学校高学年の時の
記憶を回想していく。
小学生だった主人公は
少しだけ大人のルールを
理解しつつも
純粋な子供の心と葛藤する。
大人が悪いことをしたり
嘘をつくことにはじめて
直面したときの
心模様の描き方が凄くリアルで
胸が苦しくなる。
自分はいつ、大人が正しいだけ
じゃないことに
気づいたんだっけ?
少しずつ感じて
いったんだっけな。
大人になった今だから
理解できたりする。
自分はどんな大人でいれば
娘や娘の周りの子供たちを
がっかりさせずに
いられるだろう。
失望されても迷っている姿を
見せていくべきなのか。
「仁志野町の泥棒」で
大人たちは、
田舎町で生きていくための
対応をするんだけど
どこに住んでいても
キレイごとだけじゃ
やっていけないことは
あるはずで、親として
自分だったらどうするか、
答えは読み終わっても
見つからない。
「君本家の誘拐」には、
完璧主義によって
事件を起こしてしまう主人公
が登場する。
主人公は
赤ちゃんを育てるために
睡眠もままならない日々の中、
近所のショッピングモールで
買い物している、
そんな中、ふと気づくと
ついさっきまでそばに
あったはずのベビーカーがない!
ってところから物語がスタートする。
になったのか。。。
主人公が完璧主義で
プライドが高くて
理想通りに人生を
コントロールしたい性格で
周りにSOSを発信できなくて
育児をより大変にしてしまって
追い詰められてしまった
と思われる。
私は完璧主義とは
程遠いけど
主人公の子育てで
睡眠不足になって
視野が狭くなっていく
様子を見ていたら、
自分もこんなことになっても
おかしくなかったかも!!!
と思えてきた。
睡眠不足は辛い~
夜中起きて授乳しての
眠すぎて泣いたな~
「鍵のない夢を見る」は、
この他の3作品も含めて
人って自分の感情によって
小さなところに
閉じ込められてしまってる
ものだと感じさせられる短編集。
かわいがる余裕を手に入れた?!
遅ればせながら出産報告
そんなこんなで
色々考えさせられる
ドラマを見ている私の横で
今赤ちゃんが寝ている。
思ったら上の子が
インフルエンザになったり
なんだか出産について
逸してしまった。
2人目も娘。
生まれてきた時の顔が長女と
ほとんど同じで
びっくりさせてくれた。
毎日緊張状態だったのに対し
余裕がある。
確認してから
寝るのが上手な赤ちゃんで、
寝る赤ちゃんがいるなんて
考えもしなかった!!!
(現在、体重は標準レベルに改善)
寝かしつけを経験させてくれた
長女は、今朝、
赤ちゃんの枕元に
愛しい日々。
待つのではなく
過ごしていきたい。
・・・って言うのも
今眠れているから
思えるのかもしれないけど。
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