一人っ子同盟

2017夏、満喫

旅はしあわせだ

沖縄、暑かった~。

基本的にはホテルの

プールで娘が泳いでる間に

昼寝したり本読んだり
どこでもできることをした
だけなんだけど、楽しかった~。


また来年の夏も、冒険しない我が家は
たぶん沖縄だな。


大人になりたいけどなりたくない

一人っ子同盟/重松清

今回は、重松清さんの「一人っ子同盟」が

旅のお供だった。

選んだ理由は、
新潮文庫の100冊に選ばれてたから何となく。
旅先で読むから!と気負っちゃうと

決められないもので、

最終的には、えーいって感じになっちゃう。

家族愛を描いた重松さんの作品は

読みやすいけど、

響き過ぎちゃうことがあるから

今大丈夫かな~って恐る恐る選んだ。


結果としては大当たり!!!


プールでお疲れの家族が寝た後も

1人で深夜まで読んでしまった。


一人っ子だけど、

正確には亡くなった兄がいるから

一人っ子じゃない

小学六年生男子の主人公が、

一人っ子だけど

母親が子連れの男性と再婚して

一人っ子じゃなくなった

同級生の女子と共に

子供にはどうにも受け入れがたい

様々な現実に直面しながらも

何とか消化していくお話。


舞台は昭和40年代の団地。
私はこの時代はまだ生まれて

いなかったけど

私が子供のころにもそうだったな~って

思う部分も結構あって、

懐かしく感じられた。


本筋とは離れてしまうけど、

主人公が一人っ子で鍵っ子であることを

周りの大人たちから、

かわいそうだと見られていて

鍵っ子だった私もそう見られてたよな~

と思い出したりも。

別に帰ってきてお母さんに居てほしいと

思わなかったんだけど・・・

厳しかったから(笑)


でもこうゆう価値観の中で育った男性たちが、

今、社会の中で、女性活躍推進って

言われても上手くやれないのって

すごく頷ける。

うちの夫もしかり。

できるなら専業主婦が

一番いいに決まってると

信じて疑わないもんな~。

困るけど、、、


それから、一人っ子って今はすごく多いし

うちの子も今のところ一人っ子だけど

ぶっちゃけ一人っ子はわがままっていう

イメージがあったりする。


でもそれって、鍵っ子のイメージと

おんなじように

大人たちが子供たちに

優劣をつけるために

作り上げたものなのかも。

一人っ子が少数派だったから・・・

兄弟げんかをたくさんしたから

一人っ子、羨ましかったりしたけどな。


大人って自分たちに都合がいいように

勝手に決めつけてるよなって

この作品を読んでいると

色んな場面で思わされる。

誰かを下げないと、

自分を上げられないって悲しいな。

気を付けよう。


まだまだ子供っぽいところもあるけど

小学六年生ってもうごまかしは

通用しないんだ。


この作品は、団地のコンパクトな

間取りの部屋の中で

大人の話を近くで聞いている

一人っ子ならではの視点で

描かれているのがすごく良い。


今「一人っ子同盟」の主人公たちは、

どんな大人になってるんだろう。

Haruna Terazono

”伝えること”を 仕事にしています。

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